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戦後思想のエッセンス 三島由紀夫  著:浜崎洋介

歴史
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戦後日本社会のスーパースター、ノーベル文学賞候補にもなっていた天才はなぜセンセーショナルな最期を迎えたのか?

従来、作品に三島の天稟を認め心酔する読者も、1960年代からの彼が見せていた右翼的行動とその劇的な自決に対しては評価を保留する傾向。

いわば作品と作家(思想)を分離する傾向があった。

しかしもうこの分離は必要ない。

彼の「言葉」が「行動」を求めたのは必然だったのだ。

本書は、三島自身が「これがわかれば僕の全部がわかる」とした作品論『太陽と鉄』に基づいて作家履歴を3つに分けて読み解き、天才少年が肉体右翼として自決に至るまでを必然的な1本の筋道として描く、万人向けの入門書である。

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